術後3日目
食事の様子。
この辺りから、すり身のおかず達とお粥になった。
いわゆる半固形食というやつで、食材をミキサーかですり潰した後、ゼラチンかで固めて、出来るだけ見た目も綺麗に成形したおかず。
お粥は好きじゃなかったが、このおかず、結構美味しい。
これ、絶対作るのめんどくさいよね〜〜と思うと、本当にすごく有り難かった。
単なる流動食よりも食べたい気持ちが高まるご飯。
流動食じゃなくなった喜びも重なって、ウキウキのご飯タイムだった。
まあ、でも、
食べた物が、傷だらけの内臓を通っているわけで。
その栄養を消化吸収したあと、いらないものを排泄するところまで出来なければならないのだが、
オナラを出すのですら怖い。
でも、このままオナラや便を出さないわけにはいかないし。
なんとなく、便の事をナースさんに聞かれると、ドキッっとしてしまっていた。
気になる痛みについて。
術後は麻酔しててもずっと痛いのだが、
3日目辺りくらいからか、突然一段階痛みが楽になった記憶がある。
麻酔無しで、かつロキソニンを飲んで対処可能なくらいだったような?
体が、新しい環境に慣れてきたのもあるのだろうか。
痛みが一段階和らぐと、肩の力も少し抜ける。
相変わらず、呼吸や歩行のリハビリは楽ではないが。
しかも、ロキソニンを、錠剤を飲むっていうのが、また最初は恐怖で。
錠剤が直接、腸にかんからかーんと落ちる図を想像しながら、
胃に負担のある薬なのに、腸への負担はないのか?とか色々考えながら、えいやっと飲んだ。
体重はどうなるか?
胃全摘すると、だいたい体重が5〜10%くらい落ちるのは当たり前だから、そんなに気にしなくてもいいと、何度も言われた。
ただ、筋肉を減らさないように、タンパク質はとりましょう、と。
まだ、術後で点滴栄養なので、ガクンとは減らない。
癌発覚後で入院前の方がよっぽどガクンと体重が落ちた。
体重が減ると体力が減るので、できるだけ落とさないようにしようとは思う。
食べたら、食べ物の栄養をちゃんと吸収して体重を増やすことができるというのは、健康の証拠なんだ。
太れるってスゴいことだ。
痩せたいと思っていた頃の自分からしたら、嫌味に聞こえるような言葉かもしれないが、
太れなくて、痩せたら死ぬっていう状態の今、本当に、食べたら栄養を吸収できる体はスゴイと思う。