検査入院 「世界を恨むな」(7)

あたたかい傷 ©︎ganvorsfoods

初登院から検査入院まで、1週間くらいだったか?とにかく早かった気がする。

検査入院は、2泊程だったかと思う。

お腹に穴を開けての腹腔鏡下検査のため、期間は短い。

入院となると、子供たちの世話をどうしようとなる。

下の子はまだ1歳3ヶ月程だったか。

幸い、日頃から夫が子供達の面倒をかなりみていたので、私が入院となってもすんなり対応してくれた。

姉と父にも手伝ってもらえた。

すごくありがたかった。安心して、自分に専念できた。

急だったが、仕事もすんなり休ませてもらえた。

勤務先には、治療に専念するため辞める予定であることも伝え済みだった。

私の希望を極力叶えようとしてくれたことは、今でも感謝している。本当にありがとうございました。

そして、

入院の日が来た。

私はとても緊張しやすく、パニックになりやすいが、この時は想像よりもかなり冷静だった。

レンタルのパジャマに着替えて、検査に備える。

病棟には漫画が沢山あり、ドキドキする検査入院の中、とても気が紛れた。

ちなみに、この時読んだのは、田辺イエロウ氏の【結界師】。【週刊少年サンデー】掲載で、妖を退治する結界師の家族や仲間の戦いを描いた物語です。登場人物たちの、自分の力では、なんともできない運命の力と対峙しながら、妖を退治していく様子は、病気で、この世から追い出された気分だった私がのめり込むのに、充分な要素を含んでいました。

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